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帯状疱疹・帯状疱疹後神経痛(PHN)

  • 執筆者の写真: 碧はりきゅう屋 髙野
    碧はりきゅう屋 髙野
  • 2019年7月3日
  • 読了時間: 3分

鍼灸治療は、ほとんど副作用がないという利点から様々な治療法(薬物・リハビリテーション)との併用が可能です。各々の単独療法よりも効果的であれば新しい治療法として提示できると明治鍼灸大学で研究したものを、薬物療法と鍼灸治療の併用療法について報告します。

帯状疱疹後と帯状疱疹後神経痛(PHN)について

帯状疱疹は水痘・帯状疱疹ウイルスの再活動化により、皮疹(水疱)と痛みを引き起こす疾患である。この疾患における臨床的な課題とは皮疹消失後の残存する難治性の帯状疱疹後神経痛(PHN:Post Herpetic Neuralgia)である。


抗ウイルス剤 (アシクロビル)

帯状疱疹の治療には、抗ウイルス剤 アシクロビル(商品名:ゾビラックス)

ウイルスの増殖を抑えることで、帯状疱疹・帯状疱疹の症状の改善することになります。

治療開始が遅れると、ウイルスの増殖の進行により症状が重症化し、症状がひどくなることがあります。結果として、水疱が改善しても神経障害による痛み帯状疱疹後神経痛(PHN)が残る可能性も高くなります。


鍼灸治療と帯状疱疹

鍼灸治療は様々な疼痛疾患に対して臨床的な効果を治めており、その機序としては局所循環の改善・ゲートコントロール説・脳内鎮痛系等が唱えられている。帯状疱疹補鍼灸治療は、皮疹領域を囲むように刺鍼する、症状の指標となる圧痛点の代表的な経穴を用いる鍼灸治療を用いります。


治療対象

症例 22例

年齢 平均54歳

性別 男性9例 女性 13例

罹患期間 平均5日間

治療内容 アシクロビル投与期間 平均8日間

鍼灸治療回数 平均11日間

疼痛に対する治療効果 著効→16例・有効→4例 やや有効→2例 不変→0例

帯状疱疹後神経痛の残存 0例


薬物療法と鍼灸治療の併用療法について

抗ウイルス剤と鍼灸治療の併用療法の効果は、疼痛の軽減、皮疹の治癒促進に加えて、帯状疱疹後神経痛(PHN)への移行を防止する点で優れており治療対象とした22例より有効的な治療方法として呈示できるものとされる。

鍼灸治療の併用が薬物療法の単独より望ましい効果が期待できることは、帯状疱疹・帯状疱疹後神経痛(PHN)の例以外にも臨床的に経験がある。鍼灸治療を積極的に薬物療法と併用することは、新たな適応の範囲を広げるものとなることであると考えられる。



碧はりきゅう屋では、鍼灸治療を、様々な病気や不調の改善だけではなく、

体質の改善、病気の予防、身体のメンテナンスなど、生活の一部に取り入れて戴き健やかに生き生きと過ごして欲しいと考えております。

生活の質の向上に着目し、より健やかに生き生きと過ごせるように鍼灸治療のご提案を致しております。

お気軽にお問い合わせ下さい。


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